ゾウになる夢を見る

ぴったりくる言葉をさがすためのブログ。日々考えたこと、好きなこと。映画や本の話もしたい。

探しているのは、検索しても見つからないもの

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検索して手に入るものが物足りない。
なんて言いながら、大したことは調べていないんだけど。
試しに、直近で検索したものをあげてみようか。

「全国 気温」、「関東 気温」
手紙を書きながら友達のところも暑いのかなと思ったら、ずいぶん涼しい日があったようで羨ましい。

E5系
手紙に余白ができたから、友達の息子さんの好きな新幹線の絵を描いてみようと思って。細長い、色だけが似てるものが描けた。絵が得意じゃないから、写真を始めたのでした。

「手紙 横 入れ方」
どちらでもいいんだけどね。封筒の表と便箋の表が同じになるように、だって。

エクスプローラー重い」、「windows10 シャットダウンできない」
パソコンの調子が悪い。今までで一番の大仕事を、乗り切ってくれるかな。

「academic affiliation 意味」、「affiliation institution 違い」
どう違うかわからなかったのに、結局今もわからない。同じじゃないとすれば、それぞれ違う場合があるってことだよね。1つだけ書いておこう。

イソヒヨドリ
朝からとてもいい声がしている。我が家の屋根の上にもやってきて、誰かを呼んでいるみたいだった。メスかな、オスかな。若いオスはメスに似た地味な色合いのことがあるらしいので、きっと若いオスなんだ。

「1000のバイオリン」
The Blue Hearts。最近頭の中でよく流れていて、時々口ずさむ。楽し気で好きな部分の歌詞が思い出せない――「何度でも夏の匂いをかごう 危ない橋を渡ってきたんだ」、「今しか見ることができないものや ハックルベリーに会いに行く」

 

等々。

 

 

ブログを書いて、公開ボタンを押す時の気持ちは、手紙を入れたボトルを海に投げ入れる時の気持ちに似ている(ような気がしない?憧れていたけど、やってみたことはない)。検索結果によると、ボトルメールと言うらしい。
ボトルメールのわくわくするところは、届く確率が低いのに「もしかしたら」と期待するところじゃないかな。ただボトルメールと違って、ブログは届かなくてもいいなと思っている気持ちが大きい。ブログを書いて誰かに届くことは、ボトルメールよりもずっと確率が高いはずなのにね。

でも、「わたしも」という人に届いたら、と0.1%くらい思う。児童書『ふたりのロッテ』では、互いの存在を知らずに育った一卵性双生児の二人が偶然出会う。そんな風な誰かに出会えないだろうか、と夢見たりして。

 

ひっくり返せば、探せないけど検索したいもの、なかなか見つからないけど出会いたいものは、誰かがネットの海に投げ入れたボトルメールなのだと思う。あぁ、こんなところにいた!と思う誰かや何かに、もっと出会えないだろうか。

検索して出てくる数字や、物の形や名前、問題を解決するHow toを知りたいわけじゃない。ブログならと思って検索してみるのだけど、Tips系のブログばかり。知りたいのは、そんなことじゃない。

誰かが考えたこと、考えていることを知りたい。
心動かしたこととか、憤慨したこととか。
結果じゃなくて、箇条書きにできる知恵のようなものじゃなくて、考えつくまでのプロセスや、そもそもなんで考えなくてはいけなかったのかという混沌としてるかもしれない部分を知りたい。
できれば本にならないような、多くの人が「どうでもいい」と思うようなことがいい。

でもそれは、「具体的な何か」ではないので、検索しようがない。キーワードで区切れるようなものではなくて、漠然とした考えや考え方の傾向のようなものが検索できるようになるといいのに。途方もなさそうだけど、プログラミングを勉強すれば、新しいタイプの検索エンジンが作れたりしないかな。
ねぇ、みんなほんとは探しているもの、見つけられてないんじゃない?

 

最近は、新着記事の欄を時々チェックしている。自分が探しているものはないだろうか、と。偶然まかせだけど、検索よりはずっといい。
いくつか見つけて、ブックマークや読者登録をする。アクセス数アップを狙った通りすがりの者ではないですよ、読みたいだけなんです、と心の中で断りながら。

 わかりやすく転がってはいないからこそ、探していたかもしれないものに出会えるととてもうれしい。宝探しみたいなものかな。
写真(露出オーバー…)のイースターのたまごも、きっと誰かが見つけて喜んだ後なのだと思うと微笑ましかった。