ゾウになる夢を見る

ぴったりくる言葉をさがすためのブログ。日々考えたこと、好きなこと。映画や本の話もしたい。

思い立ったらすぐできる、りんごのケーキ

加工向きのりんご「紅玉」は売り場に一瞬登場し、一瞬で消える。
見かけたらすぐに買っておくべきだし、傷みやすいので買ったらすぐに使うべき。
でもなぜか、紅玉の季節は時間的、体力的余裕があまりない。

 …と言いながら、先日やっと消費しきったのに、今日また新たに買ってしまった。あぁ…。

そんな時には、バターを使わないので、すぐに作れて簡単に片づけられるレシピが一つあると安心。
作らない、食べないという選択肢はほぼなく、やっぱりシーズンに一度は「あぁ、今年も紅玉を食べた」と思いたいのだ。

2つくらいの製法を混ぜ合わせて、さらに分量調整をしたのがこちらのレシピ。

 

 サラダ油で焼くりんごのケーキ

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《分量》18cm丸型1個分

  • りんご 1玉(200g以上) 
  • 薄力粉 140g
  • 卵 2個(60-70g/個くらいのもの)
  • 砂糖 80-90gくらい(お好みで。あまり減らすとバクバク食べてしまって逆に危険)
  • サラダ油 65g(オリーブオイルの場合、それ以外のオイルが半量以上だといいらしい)
  • ベーキングパウダー 4g(国産薄力粉だと膨らみにくい気がするので多め。3gくらいでいいかと思う)
  • 塩 少々
  • クエン酸/レモン果汁 お好みで

<準備>

  • オーブンを予熱しておく(一般的なオーブンであれば200度でいいと思う)
  • 型にクッキングシートを敷いておく
  • 薄力粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせておく

 

《作り方》

  1.  リンゴを皮ごと(気になる方はむいて)いちょう切りにし、塩少々をまぶしておく。この時、りんごの酸味が足りないようならレモン果汁もふりかけておく。
    ちなみに、わたしは酸味があってもなくても、クエン酸(粉末)を振りかける。これでいけば、紅玉じゃなくてもいいのかも。
  2. ステンレス製のボウルに卵をとき、砂糖(きび砂糖を使用)を入れ、混ぜる。その後、ガス火が使用できるのであれば、ボウルの底を弱火にあてながら混ぜる。砂糖のザラザラ感がなくなればOK。
  3. 2のボウルにサラダ油を入れ、よく混ぜる。
  4. 3に1のりんごと薄力粉+ベーキングパウダーを入れる。粉類は面倒だったらふるわずそのまま入れてもいい。
  5. 4をゴムベラでざっくりと混ぜ合わせる。白い粉が見えなくなる程度でOK。混ぜすぎないように。
  6. 5を型に入れ整え、オーブンで30~40分程度焼く。温度は180~200度くらい(詳細は後述)。
  7. 竹串を刺しても生地がつかなくなったら焼き上がり。型から出して、網の上で冷ましてできあがり。
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中央に穴。火がちゃんと通っているか毎回心配で、竹串をあちこちぶすぶすと刺してしまう。

分量と温度をいろいろ試してみた。オーブンや使っている材料(小麦粉の種類、卵、材料の鮮度)に左右されることがわかった。その中でベストだな、と思ったのが上述の分量だった。

作り方で書いたオーブンの件だが、オーブンというのはそれぞれ癖があると思う。我が家は以前、大き目の(二段くらい焼ける)オーブンレンジを使っていたが故障し、ついでにトースターも古くなっていたので、トースター兼簡単な調理に使えるオーブンというランクのものを探し、結局コンベクションオーブンを使っている。

 ほぼこれ。5千円くらいだった(やす…)
つまみからわかるように、温度が結構アナログな設定になっている。
そのため、今回のケーキでは250度(マックス)で予熱20~30分、250度で30分焼き、その後200度で10分の計40分でちょうどよかった。何を作るかにもよるだろうが、温度を合わせるよりも、焼き時間に温度を合わせた方がうまくいく気がする。

 

ちなみに、「お菓子を焼くのが趣味です」からはほど遠い生活を送ってきた。現に、お菓子のレシピを紹介しているはずなのに、ほんわかふんわりな雰囲気を漂わせることができない。
その最たる思い出がバレンタインデーの友チョコ交換で、みんなよく作れるなーと毎年感心していた。結局、ありがたくいただくだけいただいて、その分をホワイトデーにお返しするというスタイルをとった。数がわかり、余分に作る必要がなくなるのがよかった。そして、お返しを自分で作るかというとそうではなくて、買ったり、母が作ってくれたものを持って行ったりした(少しは手伝ったはず)。

そんなわけで、自分が進んでお菓子を作る日が来るとは思っていなかったのだけど、脂質が高いものが食べられない時期があり(1日15g以下とかそれくらい。一生だと思っていた)、食べたさのあまりノンオイルレシピに手を出したのをきっかけに、負けず嫌いというか試行錯誤好きが功をなして、稀に作る、くらいにはなった。

そして、ついにオリジナルレシピができてしまったのだ。このわたしが作れるのだから、初めてでも大丈夫。お菓子は分量をきちっと、なんて言うからめんどくさ、と思っていたけど、適当でいいのだ。食べられれば、なんだって。

 

もともと参考にしていたのは、料理のレシピや動物の様子をつづったブログのものだった。ところが、今年見てみると、読者でないと見られない形になっていたのだ。
ならば、とあれこれ調整してみた。

ついでに、最近よく使う本の製法を参考にさせていただいた。卵と砂糖が入ったボウルを火にあてる部分と、オリーブオイルについての箇所。 

 いかに材料や手順、片付けが楽か。そして、買ったものにはない味わいがあること。そこが家で作るお菓子の譲れないポイントだと、お菓子作りを趣味とは言い切れない半端者は思う。